タロットは本当に当たるのか?
問いの立て方から替えてほしい。タロットは予測の器械ではなく、鏡に近い。絵柄が差し出すのは構造化された一組の絵であり、「当たり」を発生させているのは、それを見たあなたの瞬間だ——何を思い出したのか、何を認めたのか。同じ塔でも、ある人は「ここで止めるべきだ」と読む。その人はとっくに知っていて、自分へ口にする許可を出していなかっただけ、ということがしばしばある。
だから当たり外れを問わず、役に立ったかを問う。基準はとても現実的だ。一度の読み解きのあと、その件についてのあなたの記述は、前より具体的になったか。前は「モヤモヤしている」しかなかったのに、カードを読んだら「私がモヤモヤしているのは、辞めるかどうかではない。辞めたあとに自分が駄目だと確認されるのが怖いのだ」まで言えた——ならば、当たったことになる。
逆に、タロットを「百発百中」「運命を思いどおりにできる」「よくない流れを断ち切れる」と売り出す使い方は、すべて警戒すべきである。それはタロットではなく話術であり、しかも自分が自分へかける話術だ。